□ 七滝沢コースはなぜ遭難が多いのか。
20120728
- 七滝沢沿いにまわり込む巻き道に思ったより長い時間を費やす。先を急ぎがちになり、注意散漫になる。
- 登山標高差は日向大谷登山口の670メートルから山頂の1,723メートルとなっており、比較的消費カロリーが高い。下山時、疲労困憊して注意散漫になる。
- 落ち葉により自然偽装された【滑落ポイント】【解説】。よく注意しながら歩かないと【非常に危険】。地面に溶け込んだ【落ち葉】が登山道に敷き詰めている。
- 草木により自然偽装された【滑落ポイント】。
- 非常に危険な【幅員の狭い】登山道【解説】。
- 何時も【濡れていて滑る鎖場】。一見簡単そうで【氷面のように滑り落ちる鎖場】。
- 落ちたら二度と這い上がれなさそうな【崖】…
- 崖側に【傾斜した路面】…【滑落の前例がある現場】には何らかの【対策】が施されている気がする。平衡感覚は加齢とともに著しく劣化する。
- 視認困難の…【絶壁】…
- 景観が良く、「これぞ山歩き」然とした【美しい】コースの罠。つい【油断】する。
- 【沢沿い】の道迷い。【例】【解説】
- とても【美しい沢】だが、増水時には氾濫し濁流と化して【すべて】を飲み込むのだろう。
⇒ 八丁峠コースの岩場の様な連続した鎖場が続くアクロバティックなコースではないため、つい油断してしまいがち。
⇒ 八丁峠は上級者(上の上)のみ、一般的にはなるべく近付かない方が良いと思われます。
- 会話以外の「ながら」歩きはしない方が無難です。「水を飲みながら歩く」「ザックからモノを取り出しながら歩く」「鳴き声のする方向を見上げながら歩く」等々。
- 道に迷ったら、必ず最後に確認した正規ルート上のポイントまで戻れ。大きな滝があるので沢を下る事は(筆者には)できない。
- このコースには、道しるべ(赤テープ)が頻繁につけてある。かなり進んでも道しるべ(赤テープ)が確認できない場合、トレースを失った場合は、ただちに元に戻れ。
⇒ 何時も沢の増水には警戒の要ありと認ム。水が濁り始めたら、一気に来る!
- 基本的に日帰りの方が多いはずだが、念のため予備日を一日程設定し、予備日の行使を前提に装備を整えると万全である。
- 道程が長時間に及ぶので、スタート時間が遅いと下山が日没に間に合わないかもしれない。日没後の行動は困難である。動き回らず、ビバークして日の出を待つべきだ。
□ 七滝沢に実在する『苦悶の幹』
⇒ 両神山遭難者の苦悶の残留思念を宿す七滝沢の『苦悶の幹』(20120804撮影)